奈子物語の始まりは、奈子は満州で
生れました。
その後戦争「第二次世界大戦がはじまり
無条件降伏ののち、日本に引き揚げてきました。
終戦になってからというものは「ソ連兵」が入ってきて、
女性を襲ったのです、母も姉も、ソ連兵が来ると
地下に隠れて、その上に兵隊さんが座ってくれるのです、
男性には手を出さなかったようで、地下室に逃げるのです。
または、前が「逓信局」電話局だったのでその当時男性ばかりで
そこへかくまってもらったりしていました。
わたしと妹は、外にいる時ソ連兵が来ると、知らせました「来たよ、ロスケが」と
「ロスケ」といったのですね。
最初は日本語がわからなかったのでよかったのですが、日本語覚えてね、
子供心に困ったことがありました。
満州では、一人一人お手伝いさんがついててくれて、
お買い物もついていってくれました。
「あわで出来た粟餅」
すごくおいしかったのはいまも覚えています。
姉は日本人学校の先生でしたが、たぶん終戦になってからは、行ってなかったようにおもいます。
そして引き上げの日、夜遅く船着き場かなぁ、列車かなぁ~行ったのですが
雨が「土砂降り」で妹は兵隊さんがおんぶしてくれてました。
一人あかちゃんもみんな1000円持って良いことになってて、
兵隊さんに父が1000円持たせてあげたそうです。
今のお金にしていくらかしら、
残ったお金は缶に入れて埋めてきたそうですが
もう取りに行くことは出来ませよね。
終戦時の100円は最近の10万円位と言われてるようです。
ですから1000円なら100万円かな? 戦争が始まった頃は、
1000円で小さな家が一軒建ったそうです。
そうやって日本に帰ることになりました。
つづく